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INTERVIEW:ホンマチューズデー♡


今回のインタビューは“狂気の音楽研究者”ホンマチューズデー♡に迫ります!


自己紹介お願いします。


ホンマチューズデー♡です。どうも、こにゃにゃちは。弾き語りで歌を歌っております。そしてね、ノイズでパフォーマンスもしております。ホンマチューズデー♡の名前ではやってないんですけどドラムも叩いていてガレージ、バンクバンドもやっております。


幼少期はどんな子供だったのか教えてください。


幼少期に躁鬱が、年ごとにあるというか…大きい波があったね。ウルトラマンの歌を大声で歌ってキャッキャしてる時期があって、小学校一時期もう誰も友達なんて要らないと思っている時期があって、口が悪い時期があって、ちょっとイジメにあってる時期もあって、ひとりぼっちとみんなの仲間に入りたいが行ったり来たりですよ、僕は。変わったもんだよね。


お父さんお母さんの思い出を教えてください。


めちゃくちゃ普通よ。めちゃめちゃ普通に可愛がられて人並みと思えるような父親母親。愛情も普通。悪いところがない。でも、やっぱ嫌だったみたい。オモロなかったもん。


育った場所を教えてください。


山形県育ちなんだけど微妙に京都、滋賀で幼少期の三歳くらいまで育ってたんだよね。父親転勤族だったから。でも幼稚園入る前に転勤を止めたんだよね。会社変えて。それで母方の実家の山形県で幼稚園から住むっていう状況だったんだけど…土地に馴染んで無いんだよね、うちの家族が。父なんかそれこそ方言使えないから。疎外感は感じてたのかね。関西弁のが馴染みが良いとか、個人的に僕もあって。三つ子の魂は良い具合に保ってるらしいんだよね。だからよそ者気質は完全にあって、どこ行ってもよそ者としての立ち位置を常に自分で選んでるみたいなところはあるね。どっか界隈の中に入ったとしてもできるだけ端にポジションを置こうって、いつでも逃げられるって言ったら変だけど、そういう立ち位置に自分はいることが多いんだけど…仲間の中に入るのが気持ち悪いというか、嫌なのか怖がっているのかわかんないけど、そういうところは強くあるんだよね。




特技を教えてください。


ほとんどないんですよ特技が。歌もやっと歌えるようになってきたところだし、ドラムもずっと最初から今まで上手いという位置には行ってないから。特技が、絵は描けないし…無いんじゃないの?って思ってる。


逆に苦手なことってありますか?


人付き合い…でも、それほど苦手じゃないけど…喋れない人とは本当全然喋れないから、輪の中に入るとかは苦手よね。なんかゆっくりしか入って行けないよね。それか急に入れる人もいるけど、そういう人は多分本当に仲良くなれる人と勘違いしてるのか、思い込んでいるのかの時はグイグイ行くけども…ちょっと信じられないくらい。あと、人の言うことを聞くのが苦手よね。どうもそのまんま言うこと聞けないみたいなところはありますよ。



音楽を始めたきっかけは何ですか?


自分でやろうと思ってたワケじゃなくて、全然音楽も中学の時とかあんまり聴いてなくて、友達とちょっとしたアイドルとかをつまんで聴いてるだけだったんだけど…やってそうな奴等が羨ましかったんだよね。で、結局、ドラムやんない君?みたいな感じで誘われて始まったのがきっかけなんだよ結局。


憧れのミュージシャン像はありますか?


ドラムやってる時はいて、中学の時に友達に誘われたんだけど、高校生になって知り合った先輩のドラマーがすごいカッコ良くて、それの真似ばっかずっとしてたんだよね。それがパンクバンドの馬鹿ハードヒッターでさ、その人をずっと追っかけて体壊すまでそのスタイルでやってて、逆にそのスタイルでやり過ぎててバンドメンバーには嫌われてたのかなって。ミュージシャンに憧れてっていうよりは、何かみたいになりたいっていう漠然としたとこだと思うんだよね。でもなんか芸術家みたいな、ああいうなんか出来る孤立した存在にはやっぱすごい憧れがあった。それの何になるかっていうところで。歌はね、めちゃめちゃ好きだったの、子供の時から。お歌ね。幼少の頃に童謡のテープとか聴いてたりアニメのレコードとか聴いてたりしてて、めちゃくちゃそれは好きだったんだよね、聴くのが。ちょっと大きくなって小学校、中学校くらいでちょっと途絶えたんだよね、音楽そのものが。音楽の授業ってめちゃめちゃ好きだったんだよ。歌う時間とか…みんな嫌いだったんだと思うけど…すごい好きだったなぁ。でも合唱団みたいのあって、お前があーだこーだ言われるのは嫌だった。結局、芸術家肌の何かの中で一番好きなのはお歌だったな。まあでもドラムスをやってたんだけどね何十年もね。まぁドラムスもお歌に一番近い位置の感じがしてて、やってて楽しい。


幼少の頃に聴いていた童歌の延長感はありますね。


あのくらい言葉数少なく、あのくらい簡単な言葉で色を出せるというか情景を出せるというか…大事なことが伝えられるかっていうところは気にしてる。イギー・ポップも言ってたんだよ。イギー・ポップもすげぇ簡単な言葉を短く使うんだよ俺は、みたいなことを映画で言ってたんだよね。お、それそれ!俺も俺も!ハイタッチしたい気分だったね。イギー・ポップもドラマーだったんだよね元々。なんで歌に転向したかってのは忘れちゃったけど…。内向的っちゃ内向的なところを外に向かって爆発させた子なんじゃないかな。ガラス割ってその上転がって歌ってたとかさ、あったから。


そこまでやってなくて良かったです^^;


気がちっちゃいんですよ僕。あんなにね大きいこと出来ないですよ基本。ステージを転がり回るミュージシャンいまだにいっぱいいるじゃないですか。やっぱ羨ましくは思うんですよ。すごく。なんで出来ないのかなとは思うけど、そこまでははっちゃけない内向的なところなんですかね、僕のね。


転げ回ってはいないですけどダブルペダルノイズは同じモチベーション感じましたよ。


片方がワウペダルで片方はディストーションのボリュームペダルなんだよね。両方乗ってね。面白かったね。筋肉痛すごかったけど。あれは俺も面白いのやれたなって思って。



ライブでいつも違うことをするのは何故ですか?


ノイズで毎回変える理由がよくわかんないんだけど、実は普通に歌ってるやつも毎回ちょっと違うんですよ。実はギターの音の作り毎回違ったり、歌ってるマイクの使い方変えたりとか、多分今まで4、5年やってきて同じってのはほとんどない。月3つ4つライブが並んでるからそれは一緒で、次2週間くらいあいてライブが3つくらいある時には絶対違うことやっちゃってるんだよね。そういうクセなのか、もうちょっとしたいよね…って思うと、それが全然違うことになっちゃうっていう…。ラーメン屋にはなれないって感じよね。同じ味のスープ提供出来ない。何も変えたつもりもないって言ったら嘘だけど、変わってないことをやってるつもりでもある。もともとのコレをどうしたい、もうちょっとていうのが常に出てきちゃうんだけど、頭が悪くて前やったことをちゃんと忘れてるんだよね。ちょっと間違ったことしたな、あんまり良くなかったなって思っても、じゃあこの間のアレに戻してっていうところにちゃんと着地出来ないだよ。


ツインペダルノイズ再演希望です!


そろそろ同じことが出来そうな気がしてきてる。自分これでやっていけるような雰囲気が出てきた。ノイズに関しても金属バットとツインペダルシンバルのやつはやっぱ良くて、ギターで弾き語りのやつもエレキギターの音も固まりつつあるという。このあいだやったやつが気に入ってて、次も1ヶ月くらい開いてるけど次も同じのでやろうとしてるから、もしかしたら気に入って意外とそれに定着するのかななんて思ってるのは毎回のことなんだよね(笑)でも常に今これが超良いと思ってってとこまでは持っていってるつもりなんだよね。まぁ後で本番のやつ聴いてひっくり返ることもあるんだけど。なんでリハの時にこれが気づかなかった…。俯瞰で見るのも下手みたい。


すごく研究熱心だなと思います!


僕はもうどう生きていくか的な感じ。これ出さないと死ぬ、生きていけないなみたいなところがあって。変に追われてるんだけどね、そういうところに。嘘もつけないし、ちゃんと自分出し切らないとダメだし、自分出し切るのって難しかったり…。



高円寺のイギー・ポップと呼ばれてるとか呼ばれてないとか。


イギー・ポップのイメージがマッチョなパンクの帝王、歳とっても生きが良い、若い時から生きが良いってイメージあるけど、僕そっち側じゃなくて、ちょっと違う方だと思うんだよねイギー・ポップの好きなのが。テンション上がってって、ライブ中めちゃめちゃテンション上がった時にゆっくりと片足で両手を前に伸ばしてやるポーズ…あの時のイギー・ポップが一番好きで、多分愛妻家だろうみたいな…意外と普通の人なんじゃないかなってとこだったり、あの人もステージ上でイカれてるだけという…まぁちゃんと会ったことないからわかんないけど。他の人と好きなバンドの捉え方がだいたいズレてること多いオレ。そこなの?みたいな。あの人が好きだったら、このバンドも好きじゃない?ってことに関してはだいたいそうじゃない。音楽の雰囲気とか曲調で好きになってることが少ないのかもしれない。


良い塩梅のアンダーグランド研究者だと思います!


幼少期のまんまいってるんじゃない?内向的、一人で良いと思いつつもやっぱりちょっと人に相手されないと寂しい的な…人の近くに行くやつをどうにかやんわりとやる、構ってとは言えないけどさ。


もっと怖い人かと思ってました!


人に優しいとはよく言われるんだけど、小動物的気の小ささなんだよ。ホントに臆病なんだよ。捕まえられないんじゃない?ヌルヌルしてて、思考が。受け取った時に捕まえられないヌルッとしたところがあって僕。結局、僕のいろんなやつがその人からヌルッと逃げちゃってるのかな、引っかかっていかないのかなって。でも一生懸命引っかかることとかは考えているんだけどね。


そんな弾き語り2曲がサブスクで聴けますね!


あの二曲はまだわかりやすい曲かなと。イメージが掴みやすいというか…。両極端ていうわけでもないけどテイストは違う…でも曲の作りは大体一緒なんだよね、あの二つ。延々とループさして、一回変なことやって、大サビみたいのやって戻るみたいな。悪い癖なのか良い癖なのか。



無人島に持ってくCD3枚を教えてください。


Herbie Hancockの「Maiden Voyage」ね。出だしが良いのよ。すごい好きなの。あとは伊藤秀孝「運のいい日ばっかり」っていうCD。ジムノペディアって昔、メジャーのブランキージェットシティーとインディーズのジムノペディアと言われて人気を博してたバンドなんだけど、その人がソロになって暗い曲を作ってたんだけど急に明るいアルバムを1枚だけ作ったのね。それがすごい好きなの。あとは一番好きなアーティストのPJ Harveyさんの「Dry」ね。今僕が歌う曲の作り方というか、憧れの一つというか、PJ Harveyさんを初めて買って家に帰って聴いた時に、あ!良いなと思って引き込まれてたなか、歌詞カードを見て、日本語の訳もあってそれをじっと見ながら曲が聴けたっていう、なんかすごい集中力でね、ワケのわからん。あの時のあの日がすごい良くて…そういう風に僕もなれればなと。聴いて、言葉を見て、なんかわからんけど、おおおーと唸るような気持ちに何人かならないかな…なると良いな、なんて思って…そういう夢を見て曲は作ってるんだよね。目標というか目的というか。大きい意味ではあの日聴いたPJ Harveyさんをやってみたいと、歌うことに関してはねすごく思ってる。意外とパクリ未満位はやってると思うんだけど。聴くとあぁ好きなんだなって自分では気づくんだけど、気づく人いるのかなぁみたいな。同じことやれないんだよどうしても。同じフレーズとか練習してないから。



ライブの宣伝をどうぞ!


東高円寺U.F.O CLUBで2ヶ月に1回くらいやるんだけど、実はそれは常に僕の中で大事で、そこは必ずエレキでやってその前、1.2ヶ月やったやつの集大成であるような位置に持ってきてやってるんだよね。ライブハウスでここでやりたいと強くやりたいと思ったのはU.F.O CLUBだったの最初。ドラムを叩いてる時込みでね。たまたま行ったライブが良かったてのもあったりするんだけど初期衝動的なところで心から出たいこのハコにって思ったってうのはU.F.O CLUBだった。荻窪Doctor’s BARとか武蔵境STATTOとかの方が馴染み深くて仲良くやってるんだけど。小細工なしで本当にフラットに勝負してるのはそこなの。見てもらいたい、あそこのは。STATTOは緩やかにのびのびとやってる。一番仲良いハコ。昔からバンドの時代からやってて弾き語りする前にドラムの叩き語りをやったのね、その時にホンマチューズデー♡って名前つけてて。ホンマチューズデー♡で最初にステージ立ったのはあそこなの。で、弾き語り、ギターを弾いて初めてステージ立ったのは高円寺にあったReefなの。今、Doctor’s BAR。最初のホンマチューズデー♡はSTATTO、で最初にギター弾いて歌ったのはDoctor’s BAR、で初めて自分ギターで歌ってやっていこうと思った時に出るって決めたハコがU.F.O CLUB。だからそういう意味では、そういう見方でその3つは見に来てくれたら良いなと思ってるんだよね。


これからも楽しい研究成果の発表待ってまーす。


宜しくお願いしまーす。



ホンマチューズデー♡

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インタビュー・撮影:Pankin